「日記ZINEをつくろう」開催レポート

12/11…日記ZINEとは何か?を紐解く会

12/12〜12/31…各自日記を書く期間

1/22…製本&皆で読み合いっこ

 

という3部作ワークショップ。(最終日はコロナ感染拡大中のため、完全オンラインに切り替えて開催)

年齢も職業も住んでいる地域も趣味嗜好もバラバラな9名が、それぞれに「年末の日々、日記を書き、一冊のZINEをつくる」という楽しみを共にした約1ヶ月間でした。

 

ご参加くださった皆さんの感想からは、

 

・日記を書くことで、普段見落としてしまいがちなこともゆっくり向き合って意識できた

・みんな同じ時間、同じ日々を歩んでいるんだ、ということを日常の中で感じられたのが楽しかった

・一人ではなく皆で一冊をつくる(しかも初めましての人同士)体験はなかなかできないことなので貴重だった

・一人では続けられない日記が続いたのは、今回「書くのは毎日じゃなくてもいい、思いついた時だけでもいい」というゆるさがあったことも大きい。楽しみながらゆったりと続けられた。

・このワークショップをきっかけに、今も日記が続いている!

…などなど。

 

皆さんが楽しんでくれた事が伝わって、しみじみと嬉しかったです。

 

 

 

 

 

ワークショップの最後には刷り上がった紙の束を製本し、みんなで糸綴じ。出来上がった一冊は50ページと読みごたえあり!最後に読み合いっこをして、一言ずつ感想をおしゃべりしました。

 

「12/24、自分にとっては特別な日だった。その一日を他の皆さんはどう過ごされたのかな、と思いながら、一人一人の日記を辿っていくのが面白かった」という感想。それから、「誰かの日記を読むと、『今日は散々な一日だった、調子が悪い』という事が書かれていたりするけれど、『調子がいい日』なんて皆そんなに無くて、でもそれでもいいんだ、ポジティブじゃなきゃいけないなんてことはないし、こんな自分でも悪くはないんだと思えた。誰かの一日に共感することで元気をもらえた」という感想もありました。

 

 

ある一日をとってもそれぞれに過ごし方があり、それぞれの暮らしがある。それは当たり前のことなんだけど、そこに思いを馳せてパラパラとページをめくって思慮する時間ってほんとうに尊い時間だなと思います。ゆっくりと立ち止まって自分と相手と向き合う、優しくなれる時間。日記からはその人の人柄(のほんの一部分)を知って、共感したりクスッと笑えたり。自分とは異なる考え方に触れることで人間の多様性にも触れられる。それは日記という、「なんでもない暮らし」が垣間見えるものだからこそ。たとえ文章を書くのが苦手でも、日記ならだれでも自由に気負わず書ける。日記ZINEというジャンル、深いなぁと思います。

 

 

 

バラバラの地で同じ時を生きる人たちの日記を一冊のZINEにする、という企画。面白いワークショップでした。参加してくださったみなさんに感謝!!(出来上がったZINEはひらすま書房に閲覧用で置いてあるので、ぜひ読んでみてください)

 

 

 

レポート・小林